2024年06月30日
中央区・築地エリア
築地という地名は、1657年に起きた明暦の大火で焼失した本願寺を再建するために、海を埋め立て「土地を築いた」ことに由来しています。 当初は、寺町として発展していましたが、関東大震災によって日本橋にあった公設市場が被災し、1935年に築地市場へ移転してきたことで築地エリアは食の街として有名になりました。 築地市場は、多くの水産物や青果を取り扱う総合市場となりましたが、食材や道具などの業務卸や市場で働く人のための飲食店が集まる場外市場ができたことで、一般客や観光客も訪れる街となっています。
築地市場の機能が豊洲市場に移転したことで、築地市場跡地にはさまざまな期待が寄せられています。 東京都が都有地を活用する過去最大規模の再開発事業を計画しています。再開発の全体像が確定するまでには時間がかかりますが、すでに歩道の拡張などの案が提案され、暮らしやすさに寄与する取り組みが盛り込まれています。これにより、築地エリアの住みやすさが向上することが期待されます。 一方、築地場外市場はこのエリアに残り、今後も利用することができます。 築地エリア内にはスーパーマーケットや医院、病院、小学校など生活に必要な施設が整っています。これにより、暮らしやすさが向上し、さらに将来性にも期待ができるため、築地エリアの住みやすさが高まっていると言えるでしょう。
築地エリアには、東京メトロ日比谷線、東京メトロ有楽町線、都営地下鉄大江戸線の地下鉄3路線が走っています。 東京メトロ日比谷線の築地駅を利用すれば、中目黒駅、六本木駅、霞ヶ関駅、銀座駅、秋葉原駅、上野駅へ直通で行けます。有楽町線新富町駅を利用すれば、永田町駅、飯田橋駅をはじめ、池袋方面から和光市駅へも乗り換えなしでアプローチできます。 都営地下鉄大江戸線を利用すれば、新宿西口駅、都庁前駅などを経由して、東中野駅や練馬方面、両国駅、蔵前方面へも直通で行くことが可能です。 利便性を重視したいという方にも、築地エリアは魅力的といえるでしょう。
築地エリアには、どの季節に行ってもさまざまな魅力に出会える浜離宮恩賜庭園があります。浜離宮恩賜庭園は、かつて将軍家の鷹狩場で、1654年に4代将軍徳川家綱の弟である松平綱重が別邸を建てたのが始まりです。 後に将軍家の別邸(浜御殿)となり、明治に入って皇室の離宮になりました。昭和20年に東京都に下賜され、現在は一般に公開されています。 春は桜、夏はスイレンやカキツバタ、秋はコスモスやバラ、冬はスイセンなど四季折々の花が見られるのも魅力です。季節の和菓子や抹茶を楽しめる茶屋もあるので散歩中に休憩し、四季を感じながらの一服も楽しめます。
都内に11ある東京都中央卸売市場のうち、最も大規模な総合市場だった築地市場は豊洲に移転しました。 しかし、築地場外市場は、現在でもエリア内に残っています。仕入れに訪れるプロの方も多いのですが、一般の方も買物や食事を楽しめます。世界中から食に興味のある多くの観光客も訪れる、人気のスポットでもあります。 様々なジャンルの食材はもちろん、調理道具や器、飲食店など約460もの店舗が軒を連ね、活気ある市場の雰囲気を味わいながらの散策も楽しめます。 築地には35店舗以上の寿司店があるので、お気に入りのお店を探してみてはいかがでしょうか。
築地エリアのランドマークといえば、築地本願寺です。1617年に浅草近くに創建され、1657年の明暦の大火で焼失したことによって、現在の土地に本堂が建立されました。 関東大震災を経て、本堂が現在の姿になったのは1934年です。昭和になってからの再建で、アジアの古代仏教建築を参考にした外観、本堂入口のステンドグラス、数多くの動物の彫刻などが特徴となっています。 本堂内にはパイプオルガンがあり、ランチタイムには無料のコンサートも開催されます。仏教的な考え方をベースにした講座など、さまざまな学びの場やイベントも多い寺院で、地域の方に愛される寺院となっています。
築地エリアには、四季を感じられる庭園や人々に親しまれる寺院などの魅力がたっぷり詰まっています。また、築地場外市場が立地するグルメの街でもあります。食や文化を大切にしたいという方は、築地エリアでの暮らしを検討されてみてはいかがでしょうか。
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記事編集者:立石秀彦 ライター:cyan ※掲載された記事の内容は制作時点の情報に基づきます。
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