葛飾区の災害リスクとは？洪水・地盤関連のハザードマップなどを解説

葛飾区のハザードマップ｜災害の種類・リスクの高い場所などを確認

葛飾区の災害ハザードマップは「荒川・中川・江戸川　洪水ハザードマップ」という名称で発表されています。 「荒川・中川・江戸川　洪水ハザードマップ」は、大雨による堤防決壊時が想定された浸水想定区域をもとに作成されています。 「荒川流域」「中川・綾瀬川流域」などの流域別に洪水リスクを把握でき、左下には凡例がある点が「荒川・中川・江戸川　洪水ハザードマップ」の特徴です。

荒川・中川・江戸川 洪水ハザードマップ

洪水・地盤など｜ハザードマップから想定できる葛飾区の災害リスク

葛飾区内で災害リスクが高い場所を把握するためには、以下の災害種別ごとに、特に注意が必要な区域を確認することが大切です。 ・洪水について ・地盤・地震について ・その他 どのような区域で、どのような災害が懸念されるのかを把握すれば、適切な備えをしてより安心して暮らせるので、早速葛飾区内の災害リスクを見ていきましょう（葛飾区での具体的な災害対策については、後ほど解説します）

葛飾区の災害の特徴①洪水について

「荒川・中川・江戸川　洪水ハザードマップ」によると、葛飾区における洪水リスクの中でも、特に荒川が氾濫した際に注意が必要と読み取れます。 その理由は、「荒川洪水ハザードマップ」の最大浸水深5m以上の区域が多いからです。 「中川洪水ハザードマップ」や「江戸川洪水ハザードマップ」によると、最大浸水深が5m以上になる区域は、そう多くありません。 これらの点から荒川の洪水リスクに注意しながら、中川や江戸川の氾濫リスクにも備えておくことをおすすめします。

葛飾区の災害の特徴②地盤・地震について

「地震に関する地域危険度測定調査 地域危険度一覧表（区市町別）」によると、葛飾区内には、地震発生時の危険度が高いとして危険度ランク5とされている町があります。 上記一覧表の危険度ランクは1～5で設定されており、ランク5に該当する町は東京都内で85とされています。 ※危険度ランク1～5の町は全部で5,192。 葛飾区における地盤の弱さや地震リスクの詳細は、以下のページで確認できます。

葛飾区の災害の特徴③その他

葛飾区におけるその他の災害リスクとしては、台風が挙げられます。 「葛飾区史」によると、1947年9月のカスリーン台風により、東京低地のほぼ全域が浸水したとされています。 台風や天気関連の情報については、以下の葛飾区公式サイトで確認できます。

葛飾区の防災マップ｜避難場所・災害リスクの低い場所を確認

葛飾区の防災マップは「立石地区」「東四つ木地区」など、地区別に発表されています。 各防災マップには自治町会名や判例の他、各地区ごとに見る水害ハザードマップも確認可能です。 また洪水時の緊急避難建物の名称・住所なども記載されているので、災害発生時の避難場所についても予め確認できます。

葛飾区の災害対策・防災情報

次は以下の点から「葛飾区が実施している災害対策」「葛飾区が発信している防災情報」などをお伝えします。 ・洪水・風水害 ・地震・津波 ・その他 発生した災害ごとに適切な対処ができるよう、上記3つの観点から葛飾区の災害・防災情報を見ていきましょう。

ちぃ防・すぃ防を防災訓練の画像

災害・防災情報①洪水・風水害

葛飾区における洪水・風水害関連の主な対策は、以下の通りです。 ・水防訓練の実施 ・土のうステーションの設置 ・洪水標識版の設置 ・江東5区大規模水害対策協議会への参加など 葛飾区は夜間の水防訓練や、区内25箇所への土のうステーション設置など、様々な風水害対策に取り組んでいます。 より詳しく葛飾区の洪水・風水害対策をお知りになりたい場合は、以下の葛飾区ホームページをご覧ください。

災害・防災情報②地震・津波

葛飾区では以下の地震・津波対策をしています。 ・防災街づくり ・防災活動拠点の整備 ・災害時における応急物資の供給等に関する協定の締結 ・災害時における医薬品等の調達対策 ・災害時協力井戸設置工事の助成 ・葛飾区防災シンポジウムの開催 ・震災復興まちづくり訓練の実施など 災害時の火災リスクを抑えるための「不燃化特区制度」を活用した街づくりや、高齢者施設・保育所などにおける井戸の設置助成など、葛飾区は様々な地震対策に取り組んでいます。 周辺自治体との協力体制の構築などによる地震対策も進めている点からも、葛飾区が積極的に地震リスクを抑えようとしているところがわかります。 葛飾区の地震・津波関連対策については、以下の公式サイトで確認できます。

災害・防災情報③その他

葛飾区におけるその他の災害・防災対策は、以下の通りです。 ・地域防災会議の開催 ・防災用品の展示・あっせん販売 ・​​災害弔慰金等・小災害り災などの応急援助 ・災害時における相談に関する協定の締結 ・防災キャラバンの出動など 葛飾区は災害関連の情報発信や訓練の実施に積極的です。 防災展示室の運営や防災対策関連の学習動画の他、外部サイトの「ねりま減災どっとこむ」を活用した防災訓練スケージュール表の確認なども発信しているので、ぜひお役立てください。

葛飾区で個人ができる災害対策・防災への取り組み

次は葛飾区で個人ができる災害対策や防災の取り組みなどを確認していきましょう。 ・発生前の備え・情報収集 ・地域活動・セミナーなどへの参加 少しずつ災害対策をすることで被害を抑えやすくなるので、どのような取り組みができるのか次の項目から見ていきましょう。

災害対策①発生前の備え・情報収集

葛飾区で個人ができる自宅での備えは、以下の通りです。 ・備蓄品の確認 ・自宅における安全対策の実施 ・葛飾区「防災YouTube動画」を活用した学習 ・葛飾区公式SNSを使った災害関連情報の収集 ・安全・安心情報メールの活用 ・防災行政無線の利用方法確認など 葛飾区では災害時の備えとして、最低3日分の備蓄品の準備や自宅の家具転倒防止対策などを紹介しています。 ガラスの飛散防止や非常持ち出し品などの情報も確認しておくと、より災害リスクを抑えられると考えられます。

災害対策②地域活動・セミナーなどへの参加

葛飾区で個人が参加できる主な地域活動・セミナーは、以下の通りです。 ・防災セミナー・ワークショップ ・地域の防災活動 ・女性のための防災講座など 葛飾区は「防災キャラバン」や「まちかど防災訓練車（ちぃ防）」の運行実施などに力を入れており、お子様がいらっしゃるご家庭でも参加しやすいイベントが実施されることがあります。 他にも消防庁の「防災・危機管理e-カレッジ」関連の情報なども得られるので、必要に応じて葛飾区公式ページをご活用ください。

葛飾区の災害情報を把握して、適切な備え・防災対策をしましょう

葛飾区では、荒川氾濫時の洪水リスクが想定されています。 また地盤の弱さなどをふまえ、地震リスクが高い区域があるとされている点も把握しておくことをおすすめします。 その一方で葛飾区は防災キャラバンの運行や公式サイトや、夜間の水防訓練実施など、積極的に防災対策に取り組んでおり、安心して暮らせる街づくりを進めています。 個人でできる防災対策関連情報も発信しているので、上手く活用すれば災害発生時のリスクを最低限に抑えられると考えられます。 KAUnSELLでは、葛飾区に含まれるエリアの災害リスク情報をご用意しております。 下記リンクからご確認ください。