江東区の災害リスクとは?洪水・地盤関連のハザードマップなどを解説

2024年01月21日

江東区・清澄白河エリアほか

江東区役所

江東区のハザードマップ|災害の種類・リスクの高い場所などを確認

まずは以下のハザードマップを見て、江東区における災害の種類やリスクなどを確認してみましょう。 ・江東区洪水ハザードマップ ・江東区大雨浸水(内水)ハザードマップ ・江東区高潮ハザードマップ 江東区ハザードマップの端には、浸水時の想定水深や凡例などが記載されています。気になる区域の災害リスクを見る際に参考になさってください。 なお英語版・中国語版・韓国語版を含む上記ハザードマップは、以下の江東区公式サイトからご覧になれます。

江東区洪水ハザードマップ

江東区洪水ハザードマップ

洪水・地盤など|ハザードマップから想定できる江東区の災害リスク

次は以下の3点から、江東区における災害リスクを解説します。 ・洪水について ・地盤・地震について ・その他 江東区のハザードマップを参考に、洪水や地盤などの災害リスクが高い場所などを確認しておくと、適切な備え・対応ができます。 安心して暮らすため、江東区における災害リスクをチェックしていきましょう(江東区が取り組んでいる災害対策は、後ほど「江東区の災害対策・防災情報」の項目でお伝えします)

江東区の災害の特徴①洪水について

「江東区洪水ハザードマップ(荒川の堤防が決壊したときの災害避難地図)」を見ると、江東区における洪水リスクが高い場所を確認できます。 江東区には流速が大きく、木造家屋が倒壊する恐れがある「家屋倒壊等氾濫想定区域」や「家屋倒壊等氾濫想定区域」に指定されている区域がある他、浸水時の想定水深が5.0m~10.0m未満になる区域があります。 予め「江東区洪水ハザードマップ」にて、江東区の洪水リスクを確認されることをおすすめします。

江東区の災害の特徴②地盤・地震について

「地震に関する地域危険度測定調査 地域危険度一覧表(区市町別)」によると、江東区内で「沖積低地4」や「沖積低地5」などの地盤分類となる区域で危険度が高いとされています。 江東区内には総合危険度ランク5とされる区域があり、江東区内のその他の区域より建物倒壊危険度・火災危険度が高いです。 地盤分類や総合危険度については、「地震に関する地域危険度測定調査 地域危険度一覧表(区市町別)」で確認できます。

江東区の災害の特徴③その他

江東区におけるその他の災害リスクを確認する場合、雪害にも注意が必要です。 大雪による路面凍結は、転倒リスクを高める要因となります。 また江東区の公式サイトには、大雪による車の立ち往生や電車の見合わせなどが発生する可能性があると記載されています。 こういった災害リスクを把握しておけば、降雪時に適切な対応ができるはずです。 なお江東区における雪害への備えや注意点については、以下の公式サイトでご覧になれます。

江東区の防災マップ|避難場所・災害リスクの低い場所を確認

江東区防災マップに記載されている主な避難場所は、以下の通りです。 ・大島・北砂団地一帯 ・公社南砂二丁目団地一帯 ・辰巳団地・潮見運動公園一帯 ・猿江恩賜公園一帯 ・亀戸・大島・小松川地区 ・清澄庭園 ・東京海洋大学一帯 ・亀戸中央公園 ・都営東砂二丁目住宅一帯 ・大島・北砂団地一帯 ・木場公園一帯 ・亀戸二丁目団地一帯 ・南砂三丁目公園一帯 江東区防災マップの右下には凡例があり、左上には避難の流れや避難場所などが記載されているので、あわせてご確認ください。

消火・延焼阻止訓練の様子

消火・延焼阻止訓練(消防署、消防団、消火隊による放水)の様子

江東区の災害対策・防災情報

次は以下の点から、江東区が実施している災害対策や、江東区が発信している防災情報などをお伝えします。 ・洪水・風水害 ・地震・津波 ・その他 災害発生時に適切な対応をするため、上記3点を順に見ていきましょう。

災害・防災情報①洪水・風水害

江東区は洪水・風水害対策の取り組みとして、「江東区洪水高潮ブックレット」を掲載・配布しています。 江東区洪水高潮ブックレットには江東区で水害が発生した際に重要となる情報収集の方法や避難に関する情報の他、情報伝達経路などがまとめられています。 江東区洪水高潮ブックレットの配布場所は、以下の通りです。 【日本語版の配布場所】 ・防災センター6階2番(河川公園課) ・防災センター4階1番(防災課窓口) ・区役所2階(こうとう情報ステーション) ・豊洲特別出張所、各出張所 ・各図書館 ・森下文化センター、東大島文化センター ・男女共同参画推進センター(パルシティ江東) 【外国語版(英語版、中国語版、韓国語版)の配布場所】 ・防災センター6階2番(河川公園課) ・防災センター4階1番(防災課窓口) ・豊洲特別出張所

災害・防災情報②地震・津波

江東区における地震・津波関連の主な災害対策は、以下をご覧ください。 ・江東区事業継続計画(震災編) ・被災建築物の応急危険度判定 「江東区事業継続計画(震災編)」は、首都直下地震に備えて作られた計画です。 また「被災建築物の応急危険度判定」とは、被災後の倒壊・物の落下などのリスクを把握するため、被災建築物応急危険度判定員が被災建築物の調査をし、その後、当該建築物を使用できるかどうかを判定する取り組みを指します。

災害・防災情報③その他

江東区におけるその他の災害に関する主な取り組みは、以下の通りです。 ・総合防災訓練の実施 ・備蓄倉庫・備蓄物資などの備え ・街頭消火器の設置 ・避難行動要支援者対策の策定 ・災害時における協力協定の締結 令和5年度の総合防災訓練は8月~11月に実施され、消防署・警察署などによる救出救護訓練や社会基盤の応急復旧訓練などが行われました。 江東区の街頭消火器は区内各所に設置されており、いつでも誰でも使える状態となっています。 なお災害時における協力協定とは、江東区以外の地方自治体や団体などと結ぶ協定で、令和5年4月1日時点で80以上の団体などと協定が結ばれています。

江東区で個人ができる災害対策・防災への取り組み

次は江東区で個人ができる災害対策や防災の取り組みについて、以下の点から解説します。 ・発生前の備え・情報収集 ・地域活動・セミナーなどへの参加 適切に災害対策をして被害を抑えられるよう、次の項目から個人でできる取り組みを見ていきましょう。

災害対策①発生前の備え・情報収集

江東区で個人ができる災害発生前の備えは、以下をご覧ください。 ・各種防災関連のパンフレットの確認 ・防災備蓄用ラジオ「こうとう安心ラジオ885」の活用 ・非常用品の用意 ・江東区災害情報伝達手段リーフレットの確認 ・家具転倒防止器具取付費助成の活用 江東区は「集合住宅防災ガイドブック」や「災害協力隊活動マニュアル」などの防災関連パンフレットを提供しています。 また江東区災害情報伝達手段リーフレットには、災害時に活用できる防災無線や緊急速報メールなどの情報が記載されています。

災害対策②地域活動・セミナーなどへの参加

江東区における地域活動・セミナーなどによる主な災害対策は、以下をご覧ください。 ・自主防災組織(災害協力隊) ・セミナーへの参加 自主防災組織(災害協力隊)は地域住民同士が互いに助け合うことによる防災・減災対策のことで、災害発生時に情報伝達や救護活動、消火活動などを行います。 なお江東区における災害関連のセミナーとしては、「東京防災学習セミナー」があります。 令和5年度の東京防災学習セミナーでは、対面・動画配信などによって首都直下地震への備えや、避難所生活のヒントなどの情報が提供されました。

江東区の災害情報を把握して、適切な備え・防災対策をしましょう

江東区では、荒川沿いの洪水リスクや地震発生時の建物倒壊リスクなどが懸念されます。 その一方で江東区には多くの避難場所があり、総合防災訓練や食料などの備蓄にしっかりと取り組んでいます。 防災備蓄用ラジオの配布をするなど、災害対策を積極的に進めている点も江東区の特徴です。 KAUnSELLでは、江東区に含まれるエリアの災害リスク情報をご用意しております。 下記リンクからご確認ください。

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