2024年07月08日
新宿区・四谷エリアほか
三大副都心のひとつである新宿区は、東京を代表する繁華街がある一方で、明治神宮外苑や新宿御苑といった憩いの場も点在するエリアです。商業施設やオフィスも多いため、子どもの通学について心配するファミリーも多いのではないでしょうか。 本記事では、新宿区にある学校についてご紹介します。小学校や中学校のほか、高校や大学、幼稚園・保育園についてもまとめました。新宿区での暮らしをより具体的にイメージするためにも、学校事情を知っておきましょう。
新宿区では1990年代から、施設の老朽化や児童・生徒数の減少を見越した学校の統廃合が行われてきました。廃校となった学校には、地域の文化拠点などに活用されている施設もあります。ここでは、新宿区の小学校・中学校・高校についてご紹介します。
新宿区の小学校
新宿区にある小学校は、区立小学校が29校、私立小学校が1校(学習院初等科)です。また、肢体が不自由な児童・生徒のための特別支援学校も西新宿4丁目に開設されています。 かつて新宿区で実施されていた小学校の学校選択制は、2018年度に廃止されました。そのため子どもの通う小学校は、原則として住所ごとの学区に従うことになります。ただし、指定校変更制度を利用して許可を受ければ、学区外の小学校に通うこともできます。 また、新宿区には、いわゆるマンモス校と呼ばれるような大規模の小学校はありません。区内でもっとも児童数が多い小学校は、早稲田南町にある「早稲田小学校」です(2024年時点)。明治時代に開校した「早稲田尋常小学校」にルーツを持つ歴史ある学校で、およそ650名の児童が通っています。
次いで児童数が多いのが、四谷にある「四谷小学校」です。この学校は、四谷第三小学校と四谷第四小学校が統合され、2007年に旧四谷第一小学校の跡地に開校しました。しかし、四谷小学校は児童数の多さゆえに手狭になってきているため、学区の見直しなどが検討されています。 このほか、「落合第一小学校」や「市谷小学校」、「愛日小学校」なども児童数がおよそ500名と、区内では比較的規模の大きい小学校です。区立小学校の所在地や公式Webサイトなどは、新宿区の公式Webサイトで確認できます。
新宿区の中学校
新宿区内には、区立中学校が10校、私立中学校が6校あります。中学校に関しては、区内全域から通学先を決められる「学校選択制」が実施されています。 区立中学校のうち、もっとも生徒数が多いのは、百人町4丁目にある「新宿西戸山中学校」です(2024年時点)。2011年に西戸山中学校と西戸山第二中学校が統合されて開校した学校で、およそ460名が学んでいます。次に生徒数が多いのは、戸山3丁目にある「西早稲田中学校」です。戸塚第一中学校と戸山中学校の統合によって2005年に開校した学校で、440名ほどの生徒が在籍しています。 このように新宿区には、学校適正配置の政策によって開設された中学校が複数あり、2005年に開校した生徒数約380名の「新宿中学校」もそのひとつです。学校の統廃合によって、施設の刷新や生徒数の確保などが実現しました。
私立中学校では、PA(冒険教育プログラム)やICT教育を積極的に取り入れている「海城中学校」、学習院大学の系列校である「学習院女子中等科」など、特色のある学校がいくつもあります。 区立中学校の所在地や公式Webサイトなどは、新宿区の公式Webサイトで確認できます。
新宿区の高校
新宿区にある高校は、公立高校が4校と私立高校が8校です。特色ある都立高校が多いところが、新宿区の高校の特徴です。 新宿区にある4つの都立高校のうち、全日制普通科は内藤町にある「都立新宿高等学校」と、戸山3丁目にある「都立戸山高等学校」の2校です。このうち都立新宿高等学校は単位制で、自分で志望大学に合わせた科目を学べるのが特徴です。 山吹町にある「都立新宿山吹高等学校」は、定時制と通信制のみの高校です。定時制・通信制があり、どちらも単位制・無学年制が採用されています。生徒が自ら時間割を作成し、必要な単位を取得して卒業するシステムとなっている点が、都立新宿山吹高等学校の特徴です。 富久町にある「都立総合芸術高等学校」は、芸術を専門に学ぶための学校です。美術科・舞台表現科・音楽科という3つの学科が設置されています。
新宿区には、「早稲田大学」や「東京理科大学」、「東京医科大学」「東京女子医科大学」「目白大学」など、複数の大学があります。 このうち、明治時代に開校した東京専門学校にルーツを持つ「早稲田大学」は、およそ3万9,000人もの学生が在籍する私立大学です。学園祭の「早稲田祭」は、およそ20万人もの人が来場する地域の一大イベントとなっています。また、早稲田大学に近い高田馬場駅周辺は、日々多くの学生で賑わう都内有数の学生街です。近隣のキャンパスに各地から学生が集まることで発展し、街全体のにぎわいを創出してきました。 このほか、明治時代に創設された東京物理学講習所から始まった「東京理科大学」がある飯田橋駅周辺も、活気のある街として知られています。
新宿区にある区立幼稚園は14園で、「西戸山幼稚園」を除いて区立小学校に併設されています。このうち、市谷幼稚園・鶴巻幼稚園・花園幼稚園・西戸山幼稚園の4園で預かり保育を実施しています。私立幼稚園は9園あり、特色ある教育が行われています。 また、区立認可保育園は12園、私立認可保育園は54園、区立認定こども園は10園、私立認定こども園は8園あります。待機児童数は2024年4月1日時点でゼロと、4年連続の待機児童ゼロを達成しました。 新宿区では、早くからこども園の整備を進めてきた経緯があります。2005年に愛日幼稚園と中町保育園が区内で初めて幼保連携をスタートさせ、2010年には両園が一体化した「あいじつ子ども園」が誕生しました。各こども園の定員は保育園枠が多く、一例として2013年に開園した「大木戸子ども園」では保育園が213名、幼稚園枠が6名となっています。
新宿区では、児童数の変化や施設の建て替えなどに対応すべく、公立の小中学校の統廃合が行われてきました。区内には大学も多く、若者でにぎわう学生街もあります。学校ごとに特賞や雰囲気が異なるため、新宿区で住まいを探す際は、通わせたい学校についてもチェックしておきましょう。 KAUnSELLでは、新宿区内の各エリアのページに、学校に関する情報を掲載しております。 下記リンクからご確認ください。
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