2024年07月17日
墨田区・両国エリアほか
墨田区は、昔ながらの下町情緒あふれる地域と、再開発が進み整備された地域が混在するエリアです。「ものづくりのまち」としても知られており、区内には昔ながらの工場だけではなく近年では研究機関や起業家も多く集まっています。 区内にはJRや地下鉄が複数路線乗り入れていて利便性が高く、住環境が整えられています。荒川と隅田川に挟まれていて水辺や公園も多いことから、墨田区での子供との暮らしを検討している方も多いかもしれません。 本記事では、墨田区にある学校、大学、幼稚園などを紹介します。墨田区での生活をより具体的にイメージできるように、学校に関する情報を把握しておきましょう。
墨田区では、中学校の通学区域をもとに、区域内にある幼稚園や保育園、認定こども園、小学校、中学校が連携した「幼保小中一貫教育」を実施しています。この方針には、幼稚園・保育園等から小学校、小学校から中学校への円滑な進学を図り、義務教育終了までの11年間で連続性のある教育を行うという目的があります。 ここでは墨田区内の小学校、中学校、高校についてご紹介します。
墨田区の小学校
墨田区には、区立小学校が全部で25校あります。私立小学校はありません。 就学する学校を自分で選ぶことができる「学校選択制」が実施されており、通常の学区の小学校のほか、隣接する学区の小学校を選択することが可能です。 区立小学校では、すみだスクールサポートティーチャーと呼ばれる有償ボランティアが授業や学習の支援を行っています。一般のボランティアのほか、教員を目指す学生が学生ボランティアとして活躍しています。 そして、区内で最も生徒数が多い二葉小学校は、1905年創立の歴史ある小学校です。学力向上の取組として、学習ボランティアとともに基礎学力を高める「ぐんぐんのびる二葉タイム」を実施しています。
次いで生徒数の多い八広小学校は、三つの小学校が統廃合されて2003年に開校した学校です。学校の周辺は古くから皮革工場や油脂工場が多く、地域産業である皮革・油脂産業にかかわる人権課題について学ぶ授業にも取り組んでいます。 生徒数が多い区立小学校は、第三吾嬬小学校、業平小学校と続きます。なお各小学校の所在地やホームページなどは、墨田区のWebサイトに一覧でまとめられています。
墨田区の中学校
墨田区には、区立中学校が10校、都立中学校が1校、私立中学校が2校あります。 墨田区の区立中学校では小学校と同様に「学校選択制度」が実施されています。中学校の場合は、区内すべての区立中学校の中から希望の学校を選ぶことができます。 ここでは、区内の中学校をいくつか紹介します。 区立中学校のなかで最も生徒数が多い両国中学校は、両国国技館のすぐ隣にあります。現在の校舎は2007年に竣工した地上7階、地下1階建ての近代的な建物になっており、体育館一階にある屋内プールは一般開放もされています。 また、両国中学校のほかに両国の名前が付く中学校が、完全中高一貫校の都立両国高等学校附属中学校です。6年間を通したキャリア教育の実施や、国際理解教育、コミュニケーション力などのさまざまな授業を通して、グローバルリーダーの育成を目標に掲げています。
なお、区内にある私立中学校のひとつ、安田学園中学校は併設型の中高一貫校です。安田財閥の創始者・安田善次郎が創設した学校で、創設者の教えに基づき、学力だけではなく人間力のある人材育成教育を行っています。 このほか、私立中学校には日本大学第一中学校があります。 各学校についての詳細は、学校のホームページをご確認ください。
墨田区の高校
墨田区には、都立高校が5校(完全中高一貫校1校を含む)、私立高校が3校あります。都立高校のうち1校が全日制と定時制の併設校、私立高校のうち1校が全日制と通信制の併設校です。 ここでは墨田区にある高校の中でも、特色のある学校を紹介します。 1校目に紹介する都立本所高等学校は、落ち着きのある校風の普通高校です。自分の興味・関心を広げ、深めていく教育活動「本所の探求」プログラムを実施しています。英検の全員受験など、英語教育と国際理解教育に力を入れています。学内行事は生徒の自主的な活動によって行われています。
続いて紹介する私立日本大学第一高等学校は、併設型の中高一貫校です。日本大学第一中学校から進学してきた内進生と高校から入学した生徒が同じクラスで過ごす混合クラスを実施しています。日本大学との連携教育を行っており、大学教授や大学生・院生による授業のサポート、大学の研究室での実習教育などが行われています。大学の講義を受け、大学入学後の単位を履修できる独自の取り組みも行っています。
墨田区には、千葉大学の墨田サテライトキャンパスと、情報経営イノベーション専門職大学(iU)の墨田キャンパスの2つの大学のキャンパスが開設されています。 千葉大学墨田サテライトキャンパスは、令和3年に新設されたデザイン教育研究施設で、改修された旧すみだ中小企業センターの建物を利用しており、1階から2階は地域の人に向けて開放されています。
墨田区にキャンパスがあるもう一つの大学・iUは、ビジネスやICTの基礎を学び、イノベーションを起こす力を身につけていく四年制の大学です。千葉大学と同様にキャンパスが区民に開放されており、墨田区との産官学連携プロジェクトも行われています。 千葉大学とiUはそれぞれ、「大学のあるまちづくり」を実現するため、墨田区と三者による包括連携協定を締結しており、両大学のキャンパスは文花1丁目の同じ敷地内に位置しています。「地域に開かれた大学」となるように、三者が協力してまちづくりを進めています。 各大学の詳細は、ホームページをご確認ください。
墨田区内には、区立幼稚園が6園、私立幼稚園が8園、認定こども園を含む認可保育施設が84あります(2024年時点)。 区では、公式YouTubeチャンネルで幼稚園や保育園の紹介動画を公開しています。このほか、私立幼稚園についての紙のガイドブック配布を行うなど、子どもに合った園を見つけるための工夫を凝らしています。 区立幼稚園では定期的に未就園児の会が実施されており、園庭やホールの開放などで一足早く幼稚園を体験することができます。 なお、区立幼稚園で最も園児数が多いのは緑幼稚園です。毎日の遊びを子どもが自ら考えて選ぶなど、自主性を重んじた教育を行っているのが特徴です。定期的に近隣保育園の園児が来園し、遊びを通した交流が行われています。
また、私立あさひ幼稚園は区内で一番園児数が多く、日々の遊びや、毎日行われる体操・ダンス・マラソンでしっかりとした体の基礎を育んでいます。園庭は芝生と土のエリアに分かれていて、寝転がったり走り回ったりのびのびと体を使うことができます。 このほか、墨田区内の私立幼稚園には江東学園幼稚園・本所白百合幼稚園・両国幼稚園などがあります。
墨田区は「幼保小中一貫教育」を行っているエリアです。地域の産業や歴史文化を活かした教育を、幼少期のうちから積極的に取り入れています。産官学が連携して「大学のあるまちづくり」をすすめるなど、学校が街のなかに溶け込んでいる地域と言えるでしょう。 各学校や教育施設ごとに異なる特徴があるため、気になる学校のあるエリアの情報を深堀りして調べてみましょう。 KAUnSELLでは、墨田区に含まれる各エリアのページに、学校に関する様々な情報をご用意しております。 詳細は下記リンクからご確認ください。
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