2024年08月06日
北区・王子エリアほか
北区は、23区の北部に位置するエリアです。北に埼玉県、南に豊島区、文京区と都心及び県外へのアクセスが良く、JRの駅数も11駅と都内最多を誇ります。また、都内有数の桜の名所や、大型遊具のある公園があるなど、自然や緑が多いため、北区での子どもとの暮らしを検討している方も多いかもしれません。 本記事では、北区にある学校、大学、幼稚園などを紹介します。北区での生活をより具体的にイメージできるように、学校に関する情報を把握しておきましょう。
北区では、2010年から5年ごとに「北区教育ビジョン」を策定し、学校教育分野や生涯学習分野などの方向性や施策を提示しています。最新の北区教育ビジョン2024では、学校における学力や身体能力の向上、国際化への対応など13の取り組みを示しています。 また、北区では通学区域の重なる幼稚園、小学校、中学校を独自に学校ファミリーと設定し、交流や連携教育などを行っています。 ここからは北区内の小学校、中学校、高校についてご紹介します。
北区の小学校
北区には、区立小学校が32校、私立小学校が2校あります。このほか、小中一貫の区立義務教育学校が1校設置されています。 区立小学校の中でも、なでしこ小学校は「学校複合施設」になっています。区民は事前に登録することで、教室や体育館などを学校の休業期間に利用することができます。なお、北区の同様の学校複合施設には、浮間中学校もあります。 次に、児童数の多い区立小学校および、私立小学校をそれぞれ紹介します。 北区のなかで一番児童数の多い区立小学校は、王子小学校です。区内で最も歴史が古い小学校で、2024年には創立150年を迎えました。王子桜中学校との小中合築型の校舎になっており、一つの建物が小学校エリア・中学校エリア・連携エリアの3つで構成されています。 このほか、児童数が多い小学校は浮間小学校、西浮間小学校と続きます。
続いて私立小学校を紹介します。北区にある私立小学校のひとつ聖学院小学校は、1960年創立のキリスト教に基づく教育を行っている学校です。教科教育にくわえて、毎日の礼拝などのキリスト教教育が行われています。 区立小学校の所在地は一覧として北区のWebサイトにまとめられています。
北区の中学校
北区には、区立中学校が11校、私立中学校が10校あります。 区立中学校では、アメリカの中学校と中学生海外交流事業を実施しています。アメリカへのホームステイだけではなく、アメリカから北区の中学生宅へのホームステイが行われています。 ここでは、区内の中学校のなかでも生徒数が多い区立中学校や、特色のある学校について紹介します。 区立中学校で最も生徒数が多いのは、赤羽岩淵中学校です。赤羽中学校と岩淵中学校が2009年に統合して開校した学校で、「まちと歩む学校」という基本コンセプトのもと、商店街のアーケードの中に正門がある構造になっています。
続いて、私立中学校を紹介します。サレジアン国際学園中学校高等学校は、ミッション系の併設型中高一貫校です。教育理念が同じ姉妹校が世界97か国にあり、生徒の交流や海外研修旅行などの国際交流が行われています。 このほか、西ヶ原にある武蔵野中学高等学校も併設型の中高一貫校です。閑静な住宅街のなかにあり、多くの生徒が都電荒川線を利用して通学しています。「他者理解」という教育理念のもと、しっかりした判断基準や責任感を身につけた社会人になれる人材を育成しています。 各学校についての詳細は、学校のホームページをご確認ください。
北区の高校
北区には、都立高校が4校、私立高校が12校あります。都立高校のうち2校が全日制、1校が全日制と定時制の併設校、1校が定時制です。また、私立高校のうち1校が定時制です。 ここでは北区にある高校の中でも、特色のある学校を紹介します。 都立王子総合高等学校は、2011年に開校した単位制の総合学科高校です。2年次からは100を超える選択科目のなかから、自分でカリキュラムを組み立てます。都立高校で唯一フェンシング部があるなど、部活動の種類も充実しています。 続いて紹介する瀧野川女子学園中学高等学校は、高校からの入学が可能な併設型の中高一貫校です。創造性と起業家精神を育てる「創造性教育」を行っており、キャリア教育優良学校に選ばれています。また、大人の日本女性としての心を育むために礼法、茶道、華道が必修となっています。 各学校について、詳細は学校のホームページをご確認ください。
北区には、区内に本部やキャンパスを置く大学が3校、短期大学が1校あります。いずれも私立の学校です。 北区は、区内の2大学および区外の複数の大学と包括協定を締結しており、東京成徳大学は児童虐待防止にまつわるキャンペーンの実施、東洋大学は区のスポーツ推進委員として学生の参加など、各大学の特色を生かした形で連携を行っています。 ここでは、特に地域とのつながりが深い大学を紹介します。 十条台にある東京成徳大学は、子ども学部など4つの学部のある大学です。短期大学と大学院が敷地内に併設されています。毎年秋に開催している桐友祭は、ステージ発表やお笑いライブなどで盛り上がりを見せるお祭りです。子ども学部による乳幼児向け公開講座なども人気があります。 続いて紹介するのが、東洋大学の赤羽台キャンパスです。2023年に完成した新しいキャンパスで、情報連携学部などの3つの学部と大学院が使用しています。秋には赤羽台祭が行われ、地域交流イベントも開催されています。 このほか、北区にある各大学の詳細は、ホームページをご確認ください。
北区には、区立幼稚園が3園、区立認定こども園が1園、私立幼稚園が23園(うち認定こども園2園)あります。このほか、区立認可保育所、私立認可保育所等を利用することができます。 北区では区立幼稚園の再編が進められており、2025年には区立じゅうじょうなかはら幼稚園と区立うめのき幼稚園を統合し、新しくうめのきなかよしこども園(仮称)が開園予定になっています。 ここでは、特色のある幼稚園を紹介します。 はじめに紹介するのは、2017年に開園した区立さくらだこども園です。王子桜中学校のサブファミリーとして、王子小学校や東十条小学校との連携教育を行っています。広い園庭には、果樹などの緑や小動物がおり、園児は自然や生き物に触れながら伸び伸びと過ごすことができています。
次に紹介する木内鳩の家幼稚園は、滝野川にある私立の園です。2024年に幼稚園と保育園を統合し、認定こども園になりました。園庭の真ん中に桜の木のツリーハウスがあったり、泥遊びができたりと、土と緑を感じられる保育を行っています。 各施設の詳細は、ホームページ等でご確認ください。 また、区内の認可保育所については、入所年齢などを一覧で区のホームページで確認することができます。
北区は「北区教育ビジョン」を策定し、学校と地域が密に連携した教育を行っています。区独自の学校ファミリー制度の実施や、幼稚園や学校の統合・再編など、時代に合わせて教育を行っているエリアと言えるのではないでしょうか。 各学校や教育施設ごとに異なる特徴があるため、気になる学校のあるエリアの情報を深堀りして調べてみましょう。 KAUnSELLでは、北区に含まれる各エリアのページに、学校に関する様々な情報をご用意しております。 詳細は下記リンクからご確認ください。
この記事をシェア