2024年08月21日
世田谷区・下馬エリアほか
およそ92万人が暮らす世田谷区は、東京23区の中で最も人口が多い区です。区内には静かな住宅街が広がり、「砧公園」や「祖師谷公園」といった自然を身近に感じられるスポットも多いことから、世田谷区で暮らしたいと考えているファミリーも多いのではないでしょうか。 本記事では、世田谷区にある学校についてご紹介します。区内の小中学校と高校・大学、さらに幼稚園・保育園についてもまとめました。世田谷区での生活をより具体的にイメージするためにも、教育施設に関する情報を知っておきましょう。
世田谷区では、地域とともに子どもを育てる教育を行っているため、区立の学校に通う場合は住所に応じて通学先が決まります。何らかの事情により学区外の学校へ通いたいときは、指定校変更の制度を利用しましょう。 まずは世田谷区にある小学校・中学校・高校を紹介します。
世田谷区の小学校
世田谷区にある小学校は、区立小学校が61校、私立小学校が8校です。このほか、国立の「東京学芸大学附属世田谷小学校」が設置されています。世田谷区の区立小学校および区立中学校は、2013年度に全校が地域運営学校に指定されました。これにより、地域住民や保護者の意見を学校運営に反映させる取り組みが進められています。 世田谷区には、児童数が減っている学校がある一方で、増加傾向が見られる学校も存在します。児童数が1,000名前後のマンモス校もいくつかあり、2024年度時点で最も児童数が多いのは、鎌田4丁目にある「砧南小学校」です。学級数は1学年あたり5~6クラスで、約1,100名の児童が在籍しています。学校のすぐ近くには野川や仙川が流れ、豊かな自然環境の中で学ぶことができます。
また、砧6丁目の「山野小学校」も1,000名を超える児童が通う大規模な学校です。学校行事がさかんで、特に「スポーツフェスタ」「やまのフェスタ」「アートフェスタ」の「三大フェスタ」は多いに盛り上がります。2018年度には校舎が新しくなり、より開放的な雰囲気になりました。 このほか粕谷2丁目にある「芦花小学校」も、約1,000名の児童が在籍する学校です。校舎は「芦花中学校」との一体型で、敷地内には「区立八幡山保育園」も設置されています。 区立小学校の所在地や公式Webサイト、連絡先などは、世田谷区の公式Webサイトにまとめられています。
世田谷区の中学校
世田谷区にある中学校は、区立中学校が29校、私立中学校が19校です。国立中学校は、「筑波大学附属駒場中学校」と「東京学芸大学附属世田谷中学校」の2校があります。 区立中学校の中で最も規模が大きいのが、船橋4丁目の「船橋希望中学校」です。2つの中学校の統合によって2012年度に開校した比較的新しい学校で、2014年度に完成した校舎で約720名の生徒が学んでいます。 次いで規模が大きい市区立中学校が、千歳台6丁目にある「千歳中学校」です。生徒数は700名弱で、ラグビー部や陸上部が強いことで知られています。 世田谷区では、義務教育の9年間を一体ととらえ、区立の小中学校が連携して質の高い教育を行う「世田谷9年教育」を推進しています。区立・私立・国立と幅広い選択肢があるエリアだからこそ、より魅力のある区立学校づくりが進められているといえるでしょう。
また、私立中学校は、女子校が多いことが特徴のひとつです。大正時代からの伝統を受け継ぐ「昭和女子大学附属昭和中学校」をはじめ、古くから女子教育に力を入れてきた学び舎が点在しています。このほかにも、キリスト教系の「鴎友学園女子中学校」や「田園調布雙葉中学校」など、特色ある中学校がいくつもあります。 区立中学校の所在地や公式Webサイト、連絡先などは、世田谷区の公式Webサイトでご確認ください。
世田谷区の高校
世田谷区にある高校は、都立高校が9校、私立高校が27校です。加えて、国立の高校が2校あります。全日制普通科のほかに専門分野に特化した高校も多く、世田谷区に住まいを構えれば、進路を選択しつつ地元で進学することも可能です。 たとえば「都立世田谷総合高等学校」は、都立砧工業高等学校と都立玉川高等学校の統合によって2008年に開校した高校で、自分の興味がある分野を選択して学べる総合学科が設置されています。また、私立の「国士舘高等学校」は、柔道部やサッカー部が強いことで知られる文武両道の高校です。 このほか、かつては農村だった世田谷らしく、農業に特化した高校もあります。1908年に設立された「都立園芸高等学校」は、「園芸科」「食品科」「動物科」という3つの学科がある高校です。深沢5丁目に東京ドーム2.3個分という広大な敷地を持ち、授業や実習を通して植物の栽培や食品加工、動物の飼育管理などを学べます。
世田谷区には、大学駅伝の強豪として知られる「駒澤大学」をはじめ、「日本大学」や「成城大学」、「東京農業大学」「多摩美術大学」「日本体育大学」などがキャンパスを構えています。 このうち「駒澤大学」は、3つのキャンパスがすべて世田谷区内にある大学です。授業が行われるのは、主に駒沢1丁目に建つ駒澤キャンパスで、最寄り駅である「駒沢大学駅」の周辺はリーズナブルな飲食店も多く、日々学生でにぎわっています。 また、桜丘1丁目にある「東京農業大学」は、設立が1891年という伝統ある大学です。毎年秋に開催される学園祭は「収穫祭」というタイトルで、模擬店のほかに農作物や加工食品などを販売する即売店がずらりと並び、多くの人が訪れる地域の一大イベントとなっています。 このほか「成城大学」は、世田谷区内に幼稚園から大学院までを構える学び舎であり、落ち着きのある学園都市の風景を形成しています。
世田谷区にある幼稚園は、区立幼稚園が7園、区立認定こども園が1園、私立幼稚園が52園、私立認定こども園が6園です。保育園は、区立認可保育園が45園(分園1園を含む)、私立認可保育園が203園(分園32園を含む)設置されています。 世田谷区はかつて、待機児童が1,000人を超えた時期があり、社会問題となっていました。その対策として保育園の新設などが進んだ結果、2020年度から2022年度までは待機児童ゼロを達成しています。しかし、2023年度には10名、2024年度には58名の待機児童が発生し、待機児童ゼロの継続は途切れてしまっています。保育施設の選択肢は決して少なくないものの、場合によっては希望する園に入れないかもしれません。通いたい園に入れるか否かは、こまめな情報収集がカギとなってくるでしょう。
保育施設のニーズが高い世田谷区では、定員数が100名を超える保育園もたくさんあります。たとえば成城8丁目にある「成城つくしんぼ保育園」では、150名を超える子どもの保育を行っています。このほか、「祖師谷わかば保育園」や「大蔵ふたば保育園」なども、100名を超える定員数になっています。
人口が多い世田谷区には、数多くの学校や保育施設があります。私立の学校も多く、区外から通学してくる児童や生徒も少なくありません。区立の小学校や中学校に通学する場合は、基本的に住所に応じて通学先が決まるため、世田谷区で家を探す際は、学校に関する情報もチェックしておきましょう。 KAUnSELLでは、世田谷区内の各エリアのページに、学校に関する情報を掲載しております。 下記リンクからご確認ください。
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