2024年08月23日
中野区・南台エリアほか
中野区は、東に新宿、南に渋谷と大都市に接していて都心へのアクセスも良いエリアです。23区内の中でも20歳代、30歳代の若い世代が多いことから、中野区での子どもとの暮らしを検討している方も多いかもしれません。 本記事では、中野区にある学校、大学、幼稚園などを紹介します。中野区での生活をより具体的にイメージできるように、学校に関する情報を把握しておきましょう。
中野区は、行政や学校、家庭、地域がともに目指す教育目標として「中野区教育ビジョン」を定め、実施しています。そのなかでも、幼児期から義務教育が終わるまでの15年間において連続性のある教育を推進する新しい「保幼小中連携教育」が2020年度からすすめられており、連携授業や合同研究などが行われています。 ここでは中野区内の小学校、中学校、高校についてご紹介します。
中野区の小学校
中野区には、区立小学校が20校、私立小学校が2校あります。 中野区では2005年から小学校の再編をすすめており、計画時には29校あった小学校も、2024年時点では20校になっています。近年では、2024年に鷺宮小学校と西中野小学校が統合して鷺の杜小学校が開校しました。 ここでは、児童数の多い区立小学校および、私立小学校をそれぞれ紹介します。(2023年時点) 区立小学校で最も児童数が多いのは、区の北部・大和町にある美鳩小学校です。2020年に新設された校舎には、「キッズ・プラザ美鳩」と「地域図書館」が併設されています。学校の様子は広報委員会の児童によって学校ホームページに掲載されており、学校生活を垣間見ることができます。
また、私立小学校の中でも児童数が多い宝仙学園小学校は、仏教の教えを基に「品格と知性を兼ね備えた人を造る」ことを建学精神に掲げた教育を行っています。幼児教育を学ぶこども教育宝仙大学を筆頭に、系列校として幼稚園、中学校、高等学校が運営されています。 このほか、中野区の私立小学校には新渡戸文化小学校があります。 区立小学校の所在地は一覧として中野区のWebサイトにまとめられています。
中野区の中学校
中野区には、区立中学校が9校、国立中等学校が1校、都立高校の附属中学校が1校、私立中学校が5校あります。 中野区の区立中学校では小学校と同様に再編がすすめられており、近年では2021年に第四中学校と第八中学校が統合して明和中学校が開校しています。 区内の中学校のなかでも、生徒数が多い区立中学校や特色のある学校について紹介します。 区立中学校で最も生徒数が多いのは明和中学校です(2023年時点)。校名には「親和・友愛」の思いが込められています。教育目標のほか、地域で育てたい子ども像などを明示した明和中学校グランドデザインを設定しています。
また、区内で唯一の国立の学校が、東京大学教育学部附属中等教育学校です。基本的に前期課程(中学生)のみ入試を行っており、後期課程(高校生)は空きがあった場合に募集が行われます。2-2-2制を取り入れており、行事を通して2年単位で課題や目標が設定されています。 このほか、区内にある私立中学校のひとつ、実践学園中学校は併設型の中高一貫校です。英・国・数の主要3教科を中心に5年間で修了するプログラムを実施しており、大学受験に備えることができます。 各学校についての詳細は、学校のホームページをご確認ください。
中野区の高校
中野区には、都立高校が5校、私立高校が7校あります。都立高校のうち3校が全日制、1校が定時制、1校が全日制と定時制の併設校です。また、都立高校のうち1校は完全中高一貫校のため、高校からの募集は行われていません。 ここでは中野区にある高校の中でも、特色のある学校を紹介します。 都立稔ヶ丘高等学校は、1日のなかで登校時間帯が3部に分かれた三部制を取り入れており、自分の好きな登校時間帯を選ぶことができることが特徴の学校です。また、学年制ではなく単位制のため、自身のペースで高校生活を送ることができます。
このほか、区内にある私立高校のひとつ新渡戸文化高等学校は、併設型の中高一貫校です。「探求進学コース」「フードデザインコース」「美術コース」を設置しており、それぞれにおいて実習や体験を軸にした教育が行われています。 各学校について、詳細は学校のホームページをご確認ください。
中野区に本部を置く大学は2校、短期大学は2校あります。どちらも私立の学校です。 ここでは、特に地域とのつながりが深い大学を紹介します。 中野区本町にある東京工芸大学には工学部と芸術学部がありますが、中野キャンパスは芸術学部が使用しています。 また、毎年秋に行われる中野祭は、アーティストによるライブや、学内団体による展示・発表などで盛り上がるお祭りです。近隣小学校や幼稚園を通して案内チラシを配布し、子どもたち向けの企画を行うなど、地域に開かれた学園祭を行っています。
さらに、中野区に本部を置くもうひとつの4年制大学・こども教育宝仙大学は、幼児教育・保育を学ぶ学校です。秋に行う宝仙祭は、系列の幼稚園・小学校・中学高等学校と同時に開催されており、模擬店や展示だけではなくさまざまな子ども向けの体験イベントを行っています。 紹介した2校のほか、中野区には複数の大学のキャンパスもあります。各大学の詳細は、ホームページをご確認ください。
中野区には、区立幼稚園が2園、私立幼稚園が19園、私立の認定こども園が5園、幼稚園類似施設が1つあります。このほか、10の区立保育所を含む93の認可保育所、7つの認証保育所を利用することができます。(2024年時点) 中野区では、区民のニーズに対応した保育を行うため、民間の力を活用すべく、区立保育園の民営化を進めています。民営化した私立保育園と連携し交流保育や集団保育を行うことで、保育施設全体の質向上を図っています。
ここでは、特色のある幼稚園を紹介します。 私立幼稚園の一つ、やはた幼稚園は中野区大和町の八幡神社の境内にある創立70年以上の歴史の古い幼稚園です。広い園庭には芝生が敷かれており、園児が裸足で駆け回ったり寝転んだりする姿を見ることができます。 また、中野区ではじめて開園したこども園のひとつが、2010年開園のやよいこども園です。園内には樹木やビオトープがあり、都心にありながらも豊かな自然のなかで保育が行われています。都内に複数の系列園があり、同じ区内のなかのこども園もその一つです。 各施設の詳細は、ホームページ等でご確認ください。
中野区は「中野区教育ビジョン」を掲げ、子ども一人一人の可能性を伸ばす教育を教育委員会と地域が一体となって実施しています。公立・私立ともに特色のある学校が多いため、自分にあった学校を選ぶことができるエリアと言えるでしょう。 各学校や教育施設ごとに異なる特徴があるため、気になる学校のあるエリアの情報を深堀りして調べてみましょう。 KAUnSELLでは、中野区に含まれる各エリアのページに、学校に関する様々な情報をご用意しております。 詳細は下記リンクからご確認ください。
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