2024年08月28日
渋谷区・広尾・恵比寿エリアほか
渋谷区は大規模な商業施設が立ち並び、ショッピングエリアとして人気がありますが、明治神宮のような豊かな緑も点在し、都市と自然が調和する現代的な街並みが広がっています。また、若者の聖地・原宿、高級感漂う表参道、ユニークな店舗が集まる恵比寿など、各エリアごとに異なる雰囲気が楽しめるのも魅力の一つです。一方、渋谷区での子どもとの暮らしをイメージがしづらい方もいるでしょう。 本記事では、渋谷区にある学校、大学、幼稚園などを紹介します。渋谷区での生活をより具体的にイメージできるように、区内の学校に関する情報を把握しておきましょう。
渋谷区は「つくろう。ちがいを活かし合える、未来の学校」を教育目標に、7つの力を育む取り組みをしています。また、テクノロジー活用によるDXの加速化と楽しく温かな学校文化の構築の推進をしている点や、地域社会と連携し、コミュニティの一体感を育むことを大切にしている点も渋谷区にある学校の特徴です。このように、次代を担う児童・生徒に対し、国際社会で活躍し、地域に貢献できる力を育てる取り組みを行っています。 ここでは渋谷区内の小学校、中学校、高校についてご紹介します。
渋谷区の小学校
渋谷区には区立小学校が18校あり、私立小学校は3校あります。 区立小学校は、住所地により通学区域が定められています。ただし、通学距離等を考慮し、申請により指定校の変更ができる調整区域という制度があります。調整区域にある住所に住んでいる場合、申請ができます。 なお、渋谷区では2005年から全ての区立幼稚園・小学校・中学校で「二学期制」を取り入れています。始・終業式や定期考査の回数減、また、年間スケジュールの見直しにより授業時間が増え、7月・12月にもゆとりができ、行事を入れることができるようになりました。 次に区内で一番生徒数が多い区立小学校について解説します。渋谷区内では生徒数748名の幡代小学校が最も多いです(2024年時点)。幡代小学校は、1882年創立の歴史ある小学校で、広さのある人工芝の校庭で、子どもたちがのびのびと遊ぶことができます。
また、渋谷区で初の小中一貫教育を開校した渋谷本町学園小学校は、区内でも生徒数が多い小学校です。9年間を教育施設・教育内容・指導組織を一体化した教育を推進し、初等部4年間、中等部3年間、高等部2年間と3つに分け、児童・生徒の「生きる力」を育成することを目指しています。 続いて、渋谷区の私立小学校の一つ東京女学館小学校は、1929年創立の歴史を持ち、児童が女子のみの小学校です。教育目標である「高い品性を備え、人と社会に貢献する女性の育成」を実現するために、「すすかげ」日本の伝統文化を楽しく学ぶ活動、「つばさ」体験学習と情報教育により国際社会に羽ばたくための活動、「とびら」国際社会で活躍するリーダーの資質に必要な語学力を養う教育、3つの特色ある教育活動を重視しています。 この他、各小学校の所在地やホームページなどは渋谷区のWebサイトに一覧でまとめられているので、そちらをご覧ください。
渋谷区の中学校
渋谷区には区立中学校が8校、私立中学校が5校あります。 渋谷区は住所地ごとに通学区域が定められていますが、2004年より学校選択希望制を実施しており、通学区域外の学校への入学を希望することができる制度になります。ただし、希望人数が多い場合は抽選になります。 区内で一番生徒数が多い中学校は代々木中学校で、2024年時点で377名の生徒が通学しています。数学と英語で少人数習熟度別指導による授業や栄養士、養護教諭、保健体育科による食育授業の推進を行っており、創意ある教育活動を目指しています。
また、生徒数が多い他の区内中学校は、上原中学校、原宿外苑中学校です。 続いて、私立中学校である渋谷教育学園渋谷中学校は、完全中高一貫校になります。国際社会で活躍できる人間を育成できる「自調自考」の力を伸ばすため、国際人としての資質を養い、高い倫理感を育てる教育目標を掲げています。そして、高校1年から2年にかけての2年間で、「自調自考」の集大成である、論文の作成と発表する取り組みをします。 各中学校の所在地やホームページなどは渋谷区のWebサイトに一覧でまとめられているので、そちらをご覧ください。
渋谷区の高校
渋谷区には都立高校が3校、私立高校が8校になり、都立高校3校のうち、すべて全日制になります。 都立第一商業高等学校は、1918年創立の歴史ある高校です。近年商業科からビジネス科に変わり、従来の授業や資格取得のほか、通学する渋谷や代官山エリアを中心に、3年間を通して東京の経済に関するビジネス探究学習に取り組んでいます。また、2022年より東京都教育委員会から「地域探究推進校」の指定を受け、学びの内容として校舎のある渋谷を深掘りした「渋谷を科学する=渋谷学」と位置づけ、授業をスタートしています。 続いて、私立高校である青山学院高等学校は、約1200名と多くの生徒が通学しています。幼稚園から大学、大学院まで一貫して、キリスト教信仰に基づく「青山学院教育方針」のもとで教育・研究を行っており、内部生と高校から入学した生徒との併設混合型中高一貫校になります。そして、バランスの取れた教育を目指しつつ、国際化・情報化の時代に対応した広い視野に立ったカリキュラムが特徴です。
渋谷区には本部やキャンパスを置く計14校の大学・短期大学があります。 渋谷区に本部を置く國學院大學は、1882年に創立された歴史ある大学です。國學院大学は人文・社会科学系の総合大学として、文学部・神道文化学部・法学部・経済学部・人間開発学部・観光まちづくり学部の6学部13学科および大学院で構成されています。他の大学とは違う学部として、日本に2つしかない神職養成大学の一つとして神道文化学部は、神職を目指す学生はもちろん、神道・宗教・文化にさまざまな関心を持つ学生の学びの場になります。 また、毎年秋に行われる、若木祭では映画監督を招いた上演会や漫画家の講演会をはじめ、國學院大學の特徴である日本文化の研究を反映し、茶道、華道、書道などの日本伝統文化の展示や体験コーナーが設けられます。 この他、渋谷区には青山学院大学や聖心女子大学、津田塾大学などもあります。
渋谷区には区立幼稚園が5園、私立幼稚園が14園、区立幼保一元化施設が2園、区立保育園が17園、私立保育園が40園、認定こども園が13園、小規模保育施設が3園あります。 渋谷区の待機児童は2018年は約150人いましたが、2021年から4年連続で待機児童ゼロを達成しています。 ここからは特徴のある、渋谷区の幼稚園・保育園を一部紹介します。 西原1丁目にある福田幼稚園は、創立74年の歴史ある幼稚園です。福田幼稚園には「ふくだのmori」という、緑がたくさんある環境が特徴です。自然の豊かさをより保育の中に取り入れ、考える力や感性を大事にして主体性のある子ども達に育つよう見守っています。また、専門講師による体操指導やピアニカ指導の取り組みをしています。 他に、東京都から許認可を受け、キリストの教えに基づく幼児教育を行っている城西幼稚園や芝生のある園庭に大きなプールがある渋谷保育園など、それぞれ特徴のある幼稚園・保育園があります。
渋谷区は子どもたちが自ら、自分の可能性を発見していくために、多様な教育施設が充実しており、地域の特性を活かした教育環境が整っています。また、多くの小学校・中学校・高校があり、それぞれが特色ある教育を提供しています。各学校や教育施設ごとに異なる特徴があるため、気になる学校のあるエリアの情報を深堀りして調べてみましょう。 KAUnSELLでは、渋谷区内の各エリアのページに、学校に関する情報を掲載しております。 下記リンクからご確認ください。
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