2023年08月31日
大田区・池上エリア
東京都大田区にある池上エリアは、13世紀後半に創建された池上本門寺とともに発展してきた街で、エリアの北側に本門寺や本門寺公園、池上梅園などの歴史的なスポットが集まっています。 19世紀末までの本門寺周辺はほぼ田畑で、住宅はあまり見られませんでした。しかし、1922年に東急池上線が開通(池上駅~蒲田駅)したのをきっかけに住宅街が形成され始め、1960年代後半以降は住宅街がエリアの大半を占めています。 比較的新しい街なので区割りがきれいなうえ、道路幅員も全体的に広めです。住宅街としての快適さに加えて、情緒あふれる建物やスポットが多いことがエリアの魅力となっています。
大田区の資料では池上を北部と南部に大別して、北側を緑と歴史が豊かなゾーンとし、南側の駅周辺を、たくさんの商店会がある池上の玄関口と位置づけています 。 その説明の通り、エリア北側の本門寺周辺には、低層の建物を中心とした住宅街が広がっています。住宅街の中には個人商店が点在しており、食事や買い物を楽しめます。 南側の駅周辺には多くの商業施設と飲食店が集まっています。また、2021年に駅直結商業施設のエトモ池上ができたおかげで、ますます買い物が便利になりました。 エトモ内には大田区立池上図書館が入っており、買い物のついでに本を借りたり、静かな環境で調べ物をしたりといった過ごし方が可能です。また、駅の西側を通る第二京浜国道にも、ホームセンター島忠やコジマ×ビックカメラなどの商業施設が立地しています。 池上エリアの特徴をまとめると、駅周辺には便利な買い物環境が整っており、少し離れたところには静かな住宅街が広がっている街といえます。
交通アクセスの面では、池上駅から東急池上線を利用できます。東急池上線は、品川区の五反田駅から大田区の蒲田駅までを結ぶ路線です。池上駅から蒲田駅まで約5分、五反田駅まで約20分でアクセスできます。 エリア内にある路線は池上線のみですが、2つ隣にある蒲田駅には池上線に加えて、東急多摩川線と京浜東北・根岸線が乗り入れています。 蒲田駅から京浜東北・根岸線に乗り換えれば、品川駅や東京駅、上野駅方面に行けるため、多方面へのアクセスが良好です。
エリアのランドマークとして親しまれている池上本門寺は、日蓮宗大本山のお寺であり、開祖の日蓮が亡くなった地でもあります。 見どころの多い本門寺で特に印象的なのは、境内にたたずむ五重塔です。太平洋戦争で本門寺が被害を受けた際にも焼失しなかったため、関東に現存する最古の五重塔となっています。 その他、天明4年(1789)に建てられたとされる経蔵や、加藤清正が寄進した此経難持坂( しきょうなんじざか )なども見どころです。 本門寺の北側には、松涛園(しょうとうえん)という日本庭園があります。桂離宮の建築で名高い小堀遠州が造園したとされており、池の周りを豊かな緑が取り囲む美しい庭園として親しまれています。
池上梅園は本門寺の北西、第二京浜国道沿いにある庭園です。丘の斜面を活かした園内には、大田区の花にも定められている梅が30種ほど植栽されており、初春が訪れるとかぐわしい香りを放ちながら咲き誇ります。 また、池上梅園はツツジの名所としても知られています。4月中旬に開花する色鮮やかなツツジは、梅と並ぶ池上梅園の大きな見どころです。
地元の人の暮らしを支える池上駅前通り商店会は、池上駅の北側に位置しています。約50の店舗が並び、チェーン店のカフェやファーストフード店もありますが、昔ながらの文房具店や青果店、玩具店なども目を引きます。 池上駅ではこの他にも、合計12の商店会があり、駅を中心に放射状に広がっています。 お花見シーズンには、各商店街の共催で池上本門寺春まつりを開催するほか、本門寺の行事にも協力しており、季節毎のイベントも楽しめます。
蒲田駅や五反田駅にアクセスしやすい利便性を備えながら、自然や歴史を間近に感じて暮らせる点が魅力です。便利かつ静かな環境で過ごしたい方は、池上エリアでの暮らしを検討されてみてはいかがでしょうか。
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記事編集者:立石秀彦 ライター:goto31 ※掲載された記事の内容は制作時点の情報に基づきます。
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