2024年08月30日
大田区・田園調布エリア
田園調布は、大正時代に田園都市のモデルとして開発された住宅地を中心に発展したエリアです。 現在も環境を守るために、さまざま工夫をしており、国土交通省が発表した「都市景観100選」にも選出されました。 とくに日本初のガーデンシティーとされる田園調布駅西側エリアは、「田園調布憲章」などを定め、住民主導で住環境を守ってきました。 そういった歴史を経て、大田区が「日本有数の住宅街」という良好な住環境を維持しています。
田園調布エリアは、ゆとりのある明るい街並みが特徴的です。大田区が作成した「平成26年大田区商店街調査報告書 」によると、田園調布には2人以上世帯の割合が東京都全体の平均より多いとされています。そこから、ファミリー世帯が多い地域だと判断できます。 報告書には、住宅の広さは100㎡以上の割合が高いとも記載されており、ゆったりとした住宅が多い傾向もうかがえます。 また「平成30年度 大田区みどりの実態調査」によると、大田区全体の緑被率は 18.32%ですが、田園調布の緑被率は「20%以上~30%未満」となっています。後で紹介する通り、田園調布エリアには規模が大きい公園も多く、緑が多い環境だとわかります。 このように、さまざまな魅力をもつ田園調布の街並みは、国土交通省の「都市景観100選」 にも選ばれています。
田園調布エリアは、山手線の西側や横浜方面へアクセスしやすい環境です。東急東横線や東急目黒線の田園調布駅や多摩川駅を利用できます。いずれも急行や準急行も利用可能です。 主要駅へアクセスするための所要時間は、田園調布駅から渋谷駅まで約15分、田園調布駅から池袋駅まで約30分、田園調布駅から横浜駅まで約20分となっています。 また、東急多摩川線の沼部駅も利用でき、蒲田駅までアクセスできます。多摩川駅から蒲田駅までの所要時間は約15分です。 車で移動する場合、第三京浜や東名高速の入口が近くにあるのも便利です。
田園調布エリアにある多摩川台公園は、68,052平方メートルの面積をもつ広大な公園です。住宅街に接していて、約750メートルにおよぶ細長い形をしています。 サクラ、アジサイ、イチョウ、ケヤキなど、季節ごとにさまざまな植物の姿を楽しめます。 また、多摩川台公園内には古墳もあり、古墳展示室には多摩川台古墳群を解説する展示とともに、出土した大刀、勾玉、埴輪などのレプリカが飾られています。公園内には、ほかにも宝来山古墳 や亀甲山古墳が存在します。
田園調布エリアには、区民の憩いの場として親しまれているせせらぎ公園もあります。せせらぎ公園がある場所は、もともと多摩川園や民間のテニスクラブとして活用されていました。土地を整備し、現在は自然豊かな公園として利用されています。 また、せせらぎ公園には区民の憩いの場としてせせらぎ館が設けられています。公園の自然を感じられる無料の休憩スペースや図書コーナー、キッズコーナー、カフェコーナーなどがあり、読書やサークル活動に利用されています。こうした施設が充実していることで、田園調布エリアの住みやすさがさらに高まっています。 せせらぎ館を設計したのは、国立競技場の設計にも携わった隈研吾氏です。せせらぎ公園の景観に溶け込むよう、独創的なデザインの建築物となっています。
田園調布駅に直結している東急スクエアガーデンサイトは、洋風の建物が並んでいるおしゃれなショッピングモールです。 本館、北館、アネックス、南館の4棟からなり、約30のテナント が入っています。店舗数は比較的少なめではあるものの、ゆっくりと買い物できる雰囲気が魅力です。ワンランク上の食料品を扱うスーパーマーケットが中心となり、区民の生活に密着したサービスを提供している点も田園調布エリアの住みやすさと言えるでしょう。
古くから田園都市のモデルとして整備されてきた田園調布エリアの街並みは、美しく落ち着きのあるたたずまいです。自然が豊かで、環境に恵まれた田園調布エリアをフォローしてみてはいかがでしょうか。
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記事編集者:立石秀彦 ライター:瀬藤美季 ※掲載された記事の内容は制作時点の情報に基づきます。
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